世界最大のガールズテックコンテスト「テクノベーションチャレンジ」に参加してみませんか?
皆さんは「テクノベーションチャレンジ」というコンテストを知っていますか?
世界の女子中高生が、アプリと起業アイデアを競うコンテストで、今までに世界60カ国以上、5000人の女子中高生が参加しています。
中学生の部、高校生の部があり、優勝チームには起業資金として、それぞれ1万ドル(約120万円)の賞金が贈られます!
また、予選を勝ち抜いたファイナリスト10チームは、サンフランシスコで開催されるワールド・ピッチ・イベントに招待されTwitter本社などのIT企業を見学したり直接お話を伺ったりする素晴らしい機会が与えられます。
私はこのコンテストにアメリカの高校のチームメイトと参加し、2015年の世界大会で準優勝をいただきました。
日本チームの参加はこれまでになく、私が日本人として初めての参加でした。
アジアの他の国からは活躍しているチームがいるのに、そして、日本にもアプリ開発が好きな女子中高生もたくさんいるのにもったいない!と思いました。
そこで、このブログでは、日本ではまだ知られていない「テクノベーションチャレンジ」がどのようなコンテストで、参加するにはどうすれば良いかについてご紹介したいと思います。
・誰でも参加できるの?
女子中高生であれば誰でも参加できます。必要なのは、チームメート(2人から5人)を見つけること、そして、「メンター」(部活の顧問のようなもの)を引き受けてくれる学校の先生やIT企業の方を見つけることだけです。
・どんなアプリを作ればいいの?
テーマは「コミュニティの問題の解決」です。大きな社会問題から、身近な問題まで何でもOKなので、これを解決するアプリとビジネスモデルを企画する必要があります。
例えば、前回の優勝チームはナイジェリアのゴミ問題を解決するアプリでした。また前々回は東欧のモルドバチームが井戸水の安全性を確保するためのアプリを開発し優勝しました。
私たちのチームが開発したのは、学校生活のストレスをポジティブなエネルギーに変えるソーシャルアプリ"PraisePop"でした。
こちらがそのデモビデオです。
・初心者でも大丈夫?
大丈夫です。参加者にはアプリ開発から事業計画書の作成までオンラインで無料で学べるカリキュラムが用意されています。(ただし残念ながら現在のところ日本語訳はまだありません。)
また、プログラミング初心者には、難しいコードの入力なしでパズル感覚でアプリが作れる「MITアップインベンター」というツールが推奨されているので、初めてでも簡単にアプリのプロトタイプを作成できます。もちろんほかの言語で開発してもOKです。
・どれくらい時間がかかるの?
通常は、アプリのプロトタイプとビジネスモデルのプラン(事業計画書)、ピッチビデオ(短いプレゼン映像)などを3〜4ヶ月かけて制作し提出します。
・英語が話せないといけないの?
英語は必要ですが、必ずしも流暢である必要はありません。学校で英語を勉強している皆さんなら大丈夫です。
セミファイナル以降は英語での審査になるため、ピッチビデオやビジネスプランには英語翻訳をつけて提出するのがおすすめです。
また、決勝では英語プレゼンが必須ですが、例えば2014年の優勝チーム、モルドバのように、これまでの大会でも非英語圏からの参加チームが活躍していますので、しっかり準備すれば不利になることはないと思います。
・世界大会はどんな感じなの?
世界のIT好き女子中高生の甲子園なので、アメリカ、アフリカ、アジア、中南米、ヨーロッパから同じ夢を持った仲間たちが夏のサンフランシスコに集まります。一週間の滞在中、TwitterやamazonなどのIT企業を訪問したり、そこで活躍する方々に直接お話を伺ったり素晴らしい経験ができます。
ITと起業によってこんなに広い世界や未来とつながる機会が持てるんだ、と感動できるイベントです。
皆さん、いかがでしたか?
プログラミングやビジネス、起業に興味のある女の子にとって世界に視野を広げながらそのためのスキルを学ぶきっかけとなる、他にはないコンテストだと思います。
ぜひチャレンジしてください!
もっと詳しく知りたい方はこちらの公式サイトをご覧ください。
テクノベーションチャレンジ2016はもうエントリー受付が始まっています!
また2015年の大会の様子を追ったドキュメンタリー映画『CODEGIRL(コードガール』もオンラインで配信されているので、ぜひご覧ください!
次回のブログでは、私も出演している映画「CODEGIRL」についてご紹介したいと思います。